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FX取引を行うときに投資家が支払う手数料には、取引手数料と売買手数料(スプレッドによる手数料)があります。
スプレッドとは、為替レートの買値と売値の差額のこと。この差額は、実質的に投資家のコストです。スプレッドはFX取引会社が定めることができ、会社によって設定が違います。スプレッドの仕組みを知って、各社を比較してみましょう。
※ここでは、売買手数料(スプレッドの手数料)について分かりやすく理解するために、取引手数料は考慮していません
為替レートは、「米ドル105.06~105.09」などと表示され、通常買値と売値の2通りが示されます(ツーウェイプライス)。この差額がスプレッドです。この差額が実質的には投資家のコストになるので、スプレッドは小さいほど投資家にとって有利ということになります。
売値と買値とは?
・買値(Bid)は、レート表示側にとっての「買う場合の値段」、つまり投資家にとっては「売る場合の値段」
・売値(Ask)は、レート表示側にとっての「売る場合の値段」、つまり投資家にとっては「買う場合の値段」
のことです。
※Bidを売値、Askを買値という場合もあります。この場合、表示方法が投資家側(お客様側)からみた表示になるということです。つまり、売値(Bid)=投資家が売ることのできるレート、買値(Ask)=投資家が買うことのできるレートという意味になります。
では、スプレッドが3銭の場合と10銭の場合を例にして、比較して見ましょう。
例えば、お客さまが取引する場合の買値が1ドル=105円06銭、売値が1ドル=105円09銭と提示された場合、スプレッドは3銭です。
通貨ペア | 買値(Bid) | 売値(Ask) |
---|---|---|
米ドル/日本円 | 105.06 | 105.09 |
これは、1米ドル通貨を105円06銭で売ることが出来る、1米ドル105円09銭で買うことができるということです。例えばこの日のレート、売値105円09銭で米ドルを買ったとします。その場合、買値が105円09銭よりも高くなった時、つまり買った時点の買値(105円06銭)から、3銭以上上昇したときに米ドルを売れば利益がでるのです。
ではつぎに、スプレッドの大きい会社を例にしてみましょう。
例えば、お客さまが取引する場合の買値が1ドル=104円99銭、売値が1ドル=105円09銭と提示された場合、スプレッドは10銭です。
通貨ペア | 買値(ビッド) | 売値(オファー) |
---|---|---|
米ドル/日本円 | 104.99 | 105.09 |
これは、1米ドル通貨を104円99銭で売ることが出来る、1米ドル105円09銭で買うことができるということです。例えばこの日のレート、売値105円09銭で米ドルを買ったとします。その場合、買値が105円09銭よりも高くなった時、つまり買った時点の買値(104円99銭)から、10銭以上上昇しないと、利益がでないのです。
以上の例からわかるように、スプレッドの幅が小さければ、値動きの幅が小さくても投資家は利益を得るチャンスがあるということです。
つまり、スプレッドの幅が小さいほうが投資家にとっては有利ということができます。
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